2018-10-15

ベトナムにおける昇給率の動向【昇給率の経年推移】

今回は今年5月に弊社が実施した最新の調査結果より、昇給率の動向を経年推移を追いながら概観します。

 

【ベトナム人社員】昇給率の経年推移(中央値)

 

平均昇給率において管理職層は7%台をキープ、ホワイトカラー非管理職層は8%台へ割り込む

平均昇給率については、基本的に2011年以降から続く右肩下がりの減少トレンドであり、ホワイトカラー非管理職やブルーカラーでは8%台まで割り込みました。一方、管理職においては、2017年11月に続き、7%台に留まっています。

最低昇給率については、今回の調査ではいずれの層でも減少しています。ブルーカラーの最低昇給率については、2019年1月以降の地域別最低賃金(改定案)における5%(3,980KVND→4,180KVND)の上昇率と同水準であり、ほぼベースアップのみと考えられます。

パフォーマンスの高い社員の方に対する最大昇給率については、昨年対比で減少が見られないことから、パフォーマンスの高い社員にはこれまでと同水準の昇給率で還元し、それ以外については昇給率を抑えていることが窺えます。

業界や従業員数等によりセグメントを指定したデータに関しては、給与昇給率調査報告書の詳細版に掲載しておりますので、内容に関してご確認されたい場合は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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ライター

前田純

前田純

ICONIC 組織人事コンサルティング部。名古屋大学を卒業後、日本の会計事務所にて約4年間、中小企業の会計・税務といった「カネ」に関する業務を行う。その後、「モノ」を扱う製造業を経て、2015年よりベトナムへ進出。ICONICにてベトナムにおける人事労務に関する業務を行うことで、世の中の「ヒト・モノ・カネ」について国内外を通して経験。

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