2014-07-04

ベトナムでよくある手当とは?

ベトナムにおいても、給与の核をなす基本給の他に、各種の手当が支給されています。

以下にベトナムでよく支給されている手当の種類をまとめました。

 

ベトナムでよく支給されている手当の種類一覧

時間外手当:残業時間に応じて支給
交通費・通勤車両の運行:通勤距離に応じて支給、もしくは、一定月給を支給
出張手当:出張日数に応じて支給
役職手当:役職に応じて支給
昼食手当・社員食堂:出勤日数に応じて支給
皆勤手当:皆勤した場合にのみ支給
言語能力手当:言語能力(実際の能力、もしくは、言語能力試験の級やスコア)に応じて支給
資格・技能手当:特殊能力(実際の能力、もしくは、資格試験や技能試験の結果)に応じて支給
通信費:実費支給、もしくは、一定額を支給
駐輪費:実費支給
住宅手当・社宅・寮:実費支給、もしくは、一定額を支給
危険・害毒手当:業務に伴う危険度に応じて支給

※在ベトナム日系企業における各種手当の導入率。数字は弊社主催の2012年度給与・昇給率調査結果からの引用

基本給の賃金テーブルを設定する際は、相場感を十分にベンチマークして反映させることが重要ですが、手当は、相場感というよりも、「何のためにその 手当てを支給するのか」という支給の必然性に基づいたロジック組みと、そのロジックに基づく支給額を説明できることが重要です。手当ての相場を意識しすぎ て、自社にとって不必要な手当ての支給をしても無意味にコストがかさむだけですし(例:会社に備え付けの電話を使用している内勤スタッフにまで一律で通信 費を支給するなど)、逆に、自社の就業実態によっては、他社で支給されていないような手当を支給した方が良いケースもあります。

手当ての導入に際しては、相場感よりもロジックが大事です!

よくある手当費目から、自社の就業実態に合うものを選択して導入するようにするとよいでしょう。

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ライター

前田純

前田純

ICONIC 組織人事コンサルティング部。名古屋大学を卒業後、日本の会計事務所にて約4年間、中小企業の会計・税務といった「カネ」に関する業務を行う。その後、「モノ」を扱う製造業を経て、2015年よりベトナムへ進出。ICONICにてベトナムにおける人事労務に関する業務を行うことで、世の中の「ヒト・モノ・カネ」について国内外を通して経験。

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