2017-12-26

ベトナムの人材育成~2017年に最も相談が多かったテーマ~

こんにちは。
ICONIC 組織人事コンサルティング部門の増田です。

今回は2017年を振り返り、お客様からのご依頼が一番多かったテーマを扱ってみたいと思います。

 

ベトナム人の幹部社員を育てたい

このテーマが一番多いお悩みでした。今は日本人が担っている経営的意思決定をベトナム人に移管していきたい。できることならば会社のトップとなれるベトナム人社員を輩出したい。そんな思いとは裏腹に、現実は「言われたことだけやっている社員が多い」という悩みを抱えておられる方も多いように感じます。
このギャップ、どのように埋めていったらよいのでしょうか…。会社を背負う経営幹部に必要な要素を4つ考えてみました。

 

会社の方向性を決める幹部社員に必要な4つの要素

会社の事業を全体で理解している
管理職であっても、「私の専門は生産です。」「私の仕事は営業です。」というように自身の業務範囲のみを役割範囲だと捉えている方が多いように感じます。
経営幹部として会社を背負うための前提条件として、自身の役割範囲を超えて、会社全体の様子や、ビジネスの背景を理解していることが必要不可欠です。
 
自分の頭で考えることができる
言われたことだけをきっちりやる優秀なオペレーターは、経営幹部にはなれません。限られた情報の中で、どうしても必要な情報を追加で収集したり、限定的な情報を基に判断を下したりする主体性が求められます。
正解を探す思考ではなく、試行錯誤を繰り返しながら成果を出していくことが求められます。
 
考えたことを周囲を巻き込みながら実現までこぎつけることができる
実際に、課題やその解決方法を頭をひねって考える過程よりも、それを実現させるために周囲を巻き込むことのほうが難しいことは、皆様も経験上ご存知かと思います。
計画段階ではうまくいくと踏んでいた過程に多くの時間がかかることや、どうすれば自分の想いを理解してもらえるかは、実体験で失敗をしながら自分なりのやり方を身に着けることが重要です。
 
会社を我が事として語ることができる
いくら外部環境をうまく分析できても、自分の頭で考えることができても、会社経営にたいしての当事者意識がなければ経営幹部にはなれません。
この会社は自分が要であり、自分がこの会社を背負っているんだという気概と覚悟が最も重要です。

 

弊社では組織人事サービスを提供しております。
人材育成についてお悩みをお持ちの企業様は、お気軽にお問い合わせください。

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ライター

増田清香

増田清香

ICONIC 組織人事コンサルティング部チーフコンサルタント。 日系人事コンサルティング会社にて、約10年にわたり次世代リーダーの育成、社内コミュニケーションデザインの構築、昇格制度の構築などに携わる。専門は人材育成、組織開発。10年間で100社以上の経営課題、人材育成上の課題と向き合う。机上の空論ではない、制約条件の中で最大限の効果を発揮できる方法を共に生み出すことを信念とする。愛知県豊田市生まれ。

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