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賃金
国家賃金評議会は、2024年7月1日から地域別最低賃金を6%引き上げることを提案した。労働・傷病兵・社会問題省は、2024年5月中にこの法令を完成させる予定だ。この措置は、労働者の収入改善と最低生活水準の保証を目的としており、経済の発展と企業の安定維持にも寄与するものだと考えられる。
社会・医療・失業保険
ベトナムの失業保険は労働者による手当の不正利用という問題に直面している。多くの労働者が手当金の受給を目的として、自発的に退職や転職を行っている。これに対し、労働・傷病兵・社会省は国際労働機関(ILO)からの国際基準を参考に政策改善を行っており、関連機関には検査と啓発を強化し、保険基金の不適切な利用を制限して本来の目的で使用されるよう要請している。
その他人事関連
政令第17/2023号の発令により、各省の人民委員会には、工業団地および経済特区の管理委員会へ国家労働管理に関する権限を委任することが認可される予定だ。委任の主な内容として、労働法第42条第6項にもとづく解雇の通知先が、人民委員会から管理委員会へと変更される点が挙げられる。この委任期間は明確に定められており、状況に応じて短縮される場合もあるという。
ストライキ
ベトナムでは2023年、労働紛争およびストライキの件数が約20件と、前年から75%の大幅な減少が見られた。この背景には、労使関係の改善に向けた政府関連組織の取り組み強化があり、平均収入においても前年から約7%増加した。しかし、労使関係は依然として不安定な状況にあり、政府は労働基準や政策の整備を通じて、労使関係のさらなる強化を目指している。
社会・医療・失業保険
ホーチミン市では、繊維、靴、木材などの製造業を中心に、世界経済の低迷の影響を受けており、2024年も引き続き、社会保険の一時金申請を選択する労働者が増加すると予想されている。一方、ホーチミン市社会保険は人員増強やオンライン申請の推進などによって混雑回避に向けた取り組みを進めている。